【GIS × 図面スキャン】

図面スキャン

紙図面を活かす次世代の地図情報活用術

地理空間情報(GIS)の活用が進む中、紙図面をスキャンし、GIS上で再活用する取り組みが注目されています。
貴重なアナログ資料をデジタル化し、位置情報と結びつけることで、業務効率の向上、災害対応の迅速化、資産管理の最適化などが可能になります。

特に自治体やインフラ関連事業者にとって、過去の紙図面は「失われれば再現が難しい重要な資産」です。これを単なる保管資料ではなく「活用可能なデータ」として蘇らせるのが、図面スキャンとGISの融合です。


1. なぜ紙図面をスキャンするのか?

多くの事業者や自治体には、過去に作成された区画図などの紙図面が多数残っていますが、以下のような課題があります。

  • 経年劣化・破損リスク(紙資料は湿気や光で徐々に劣化)
  • 検索性・共有性の低さ(現場で即座に参照するのが困難)
  • GISなどのシステムとの連携困難(紙資料ではデジタル分析に使えない)

これらの課題を解決する第一歩が、適切な仕様でのスキャンによる電子化です。
高解像度で取り込むことで、細かな記号や注記も残すことができ、原図の価値を保ったまま保存・活用できます。

2. スキャンデータをGISで活用する意義

スキャン画像をGIS上で活用することで、以下のような利点が生まれます。

  • 現況地図との重ね合わせ:図面の変化や修正箇所を視覚的に把握
  • 災害リスクの可視化:旧図面やハザードマップとの比較で危険区域を明確に
  • 維持管理の効率化:インフラ資産の位置と属性を一元管理
  • 組織内外での共有:電子化によりクラウドやイントラネット(社内ネットワーク)上での共有が容易に

紙図面が、GISを通じて「使える情報資産」に生まれ変わります。
これにより、単なる図面参照から「分析・予測・意思決定支援」へと役割が広がるのです。

3. 実務での活用ステップ

以下の3ステップでの活用を推奨します。

  1. スキャン:適正な解像度や保存形式での電子化
  2. 座標付け:図面上の基準点からのジオリファレンス処理
  3. 属性情報の付加:区画番号や用途などをデータベース化

このプロセスを経ることで、紙の情報は「検索可能」「分析可能」「共有可能」な資産へと昇華します。

4. 活用事例と導入効果

自治体での事例

過去に作成された地域認定図をスキャンし、現況図と重ね合わせることで、土地境界の正確な確認や、周辺環境の経年変化を把握することに活用されています。

防災分野での事例

過去の治水計画図や洪水浸水想定区域図を取り込み、防災マップと重ね合わせることで、災害時の迅速な判断材料となっています。

5. エビスの図面スキャン&GIS活用支援

当社では、A0サイズ以上の大判図面にも対応した高精度スキャンに加え、GIS形式への変換・座標付け・属性情報の付与まで一括対応しております。

  • 地籍図やインフラ図面のスキャン
  • PC-Mapping・ArcGIS対応のファイル納品
  • 図面データベース構築の支援
  • 長期保存に適したアーカイブフォーマットでの提供

お客様の情報資産をGIS上で最大限に活かすご提案をいたします。

まとめ

図面のスキャンとGISへの取り込みは、情報の可視化と業務のスマート化を同時に実現します。
紙図面の「保管」から「活用」へ。ぜひ一度、弊社までご相談ください。

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